開発ブログ - FireMonkey XE5 クロスプラットフォームでのメディアの種類
クロスプラットフォームで動画や音声などのメディアを使うためには、FireMonkey の TMediaPlayer を使います。
TMediaPlayer は TMedia (抽象クラス)に実際の処理を依頼しており、各プラットフォームでは TMedia の継承クラスが作られています。
それぞれのプラットフォームで、少しずつ扱えるメディアの種類が違うので、メモとしてまとめてみました。
それぞれのプラットフォームで扱えるメディアの種類は以下の模様です。
Windows = avi, wmv, mp4, m4v, mov, wma, mp3, wav
MacOS = mov, m4v, mp4, avi, wav, mp3
iOS = mov, m4v, mp4, mp3, caf
Android = mov, m4v, mp4, mp3, caf, 3gp
対応表
Windows | MacOS | iOS | Android | |
---|---|---|---|---|
avi | ○ | ○ | ||
mov | ○ | ○ | ○ | ○ |
wmv | ○ | |||
m4v | ○ | ○ | ○ | ○ |
mp4 | ○ | ○ | ○ | ○ |
wma | ○ | |||
mp3 | ○ | ○ | ○ | ○ |
wav | ○ | ○ | ||
caf | ○ | ○ | ||
3gp | ○ |
windows media (wm*) は windows 以外では全滅です。
MacOS で caf や aiff が扱えないというのが違和感を感じますね...
この表を見ると、動画は mp4, 音声は mp3 といった標準フォーマットが良さそうですが、
音声の場合、デスクトップでは wav モバイルでは caf という切り分けもありかもしれません。
なおここに書かれた情報はソースコードレベルでの調査であり、すべてを実機で試したものではありません。あしからず。
誤りや実機での検証情報などがありましたら、教えてくださーい。<(_ _)>
おまけ
私は wav から caf への変換を MacOS 上で↓のような感じで行っています。
(カレントディレクトリ下に wav というフォルダがあり、その中に wav ファイルがあるときの例)
find ./wav -name '*.wav' -exec afconvert -f caff -d ima4 {} \;
参考サイト
MP4とM4Vの違いについて -
Windows使いがMacに移行する記録